イデキョウホーム㈱のSDGs 2020年10月26日OA

    

代表取締役 社長 井出 克広さん

会社のプロフィールをお願いします

創業は昭和23年です。従業員は25人でグループ会社のIDK(株)を含め合計47人です。

持続可能な未来づくりに貢献する「事業内容」を教えてください

家づくりそのものを、サスティナブルを意識して継続的に行ってきました。
イデキョウホームの家づくりとは、高性能で省エネなエコハウスを木造で建築することです。

高性能とは何か?という点ですが、耐震性能を耐震等級3という最高レベルを確保したうえで、断熱性能は北海道レベルを基準にしています。

太陽光発電などの創エネ設備も推奨し、ゼロエネルギーハウス(ZEH)も数多く手がけ、究極の住宅といわれているLCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)も建設しています。そのような高性能なエコハウスは、車に例えると究極のエコカーといわれるような最先端の省エネ技術と同様に考えることができて、SDGsの観点からも人類が目指すべき製品であると考えられます。

そしてイデキョウホームの特徴は、その様な究極の製品を、地元で採れる富士ひのきから作っている点です。富士ひのきを使って構造体を造り、セルロースファイバーという新聞紙から造る断熱材を《富士産エコ断熱》という名前で自社で造り施工していることにあります。

《富士山エコ断熱》とはどのようなものですか?

セルロースファイバー断熱材を使ったオリジナルの断熱方法です。日本で住宅用断熱材としては2%程度のシェアしかないものです。その断熱材を伝法の自社工場で造っています。

SDGsの目標のどれに該当するとお考えでしょうか

「3すべての人に健康と福祉を」「7エネルギーをみんなにそしてクリーンに「11住み続けられるまちづくりを」「12つくる責任つかう責任」「13気候変動に具体的な対策を」「15陸の豊かさを守ろう」の6項目が該当すると考えています。

自社製造している「セルロース断熱材」の原料は何でしょうか

コンビニや駅売で余った新聞紙です。燃えにくくする為にホウ酸類を混ぜています。新聞古紙といってますが、実はイデキョウのセルロースはそんなに古い新聞紙ではないんですよ。それを細かく細断して綿のようにした上で、掃除機と逆の機能を持つ「吹き込む専用の機械」で壁や床下や天井上や屋根下などにたっぷりと吹き込んでいきます。そうすると、壁に入れたセルロースファイバーはまるで1斤の食パンの様に、ふわふわもっちりとした感じでたっぷりと空気を含んでいきます。これが断熱効果を発揮してくれます。

「セルロース断熱材」の特徴を詳しく教えてください

まず、防耐火性能はすばらしいです。燃えると表面が炭化してガラス質の膜を造るので奥まで火が燃え広がりません。しかも原料が紙なので、万一火事があった場合も、燃える臭いだけで有毒ガスは発生しません。

また、木質繊維なので湿気の調湿作用もあります。さらに腐り防止の性能があるホウ酸類は防虫性能もあるというおまけつきです。さらに、木質繊維が複雑に絡み合っているため吸音性能もあるんです。

「セルロース断熱材」開発のきっかけは?

2002年頃から断熱に拘り始め、一般的なグラスウール以外にも様々な素材を試していました。その中で、セルロースファイバーの家だけは明らかに他の断熱材使用住宅とは違う感じをうけました。

冬本当に暖かでしたし、音も静かになりました。最初のころは、セルロースファイバーの工事を外注で行っていました。それから数年後は、他社製品のセルロースを購入し自社で施工するようになっていったのですが、外国からセルロースを買ってきたり、国内でも遠くからセルロースを運んできたり、断熱材は体積が大きいので「これってホントにエコ?」という疑問を持ち始めました。

いつから開発や施工を始めたのですか?

2013年から機械を購入し、自社製造をはじめました。声を大にして言いたいのは、開発して終わりという物ではなく、セルロースに限らず建築の断熱は、材料3割施工7割だと思います。それほど施工が大事です。施工者の正しい理解が無ければ、真の快適さは得られません。確かな施工を確認する為に、イデキョウグループでは全棟気密測定を行っています。「隙間の測定」という事です。この隙間を無くすという事は本当に大事なのです。快適な家が欲しければ、断熱性能が高いうえに、「気密測定」を行ってC値1前後以下である事が、「快適な住まいの絶対条件」と考えると良いと思います。

《富士山エコ断熱》を使用した家に住む方の声は?

本当に喜んでいただいております。ホームページに掲載していますが、喜んでいただけると本当にうれしいなと感じます。

「家づくり」を通じて、どのような未来を作りたいとお考えでしょうか

富士地区はひのきの産地なんです。富士山麓にたっぷりあります。深緑の木々はほとんど「ひのき」や「杉」などの人口林といって差し支えないと思います。戦後植林したその木々が50年から70年くらい経過し、伐期を迎えています。治山治水の観点からも、木を伐って植えて育ててというサイクルはまさにサスティナブル、まさにSDGsそのものなんです。家づくりでだいたい100本程度の柱を使うんです。皆さんが家を地元の木で建てれば100本以上使うと思います。そのように使用することが、森の循環を促し富士地区の環境を守ることにつながると信じています。

(インタビュー 2020年10月26日)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA