こどもエコクラブ 富士市サポーター連絡会のSDGs 2021年1月4日OA

    

会長 小沢緑さん

「こどもエコクラブ」のご紹介をお願いします

簡単に言いますと、全国にあるこども環境活動クラブの総称です。1995年から旧環境庁が全国で取り組みを進めていった「こどもエコクラブ」事業のことで、幼児(3歳)から高校生までなら誰でも参加できる環境活動のクラブです。

子どもたちの環境保全活動や環境学習を支援することにより、子どもたちが人と環境の関わりについて幅広い理解を深め、自然を大切に思う心や、環境問題解決に自ら考え行動する力を育てること、地域の環境保全活動の環を広げることなどを目的としていて、保護者・指導者、自治体の方、企業・地域活動団体の方々といった様々な方からご支援ご協力をいただき活動しています。

令和元年度、全国に登録されているクラブの数は1,868、メンバー数は101,694人で、多くの子どもたちが様々な活動をしています。ちなみに静岡県では68クラブ2659人が活動しているんですよ! 毎年12月には、一年間の活動をまとめた新聞を書いて、県代表に選ばれると全国フェスティバルに行くことが出来ます。全国からクラブが集まり、活動発表をしたり交流もあり、とてもいい経験の場になります。エコクラブの甲子園みたいなものです。

富士市にも、令和元年度として、「17つのエコクラブのこどもたち」が環境活動を頑張っています。

「こどもエコクラブ」はSDGsの目標のどれに該当する活動だとお考えでしょうか

14.海の豊かさを守ろう   (川の生き物調べ、川と海の繋がり。海岸のごみ拾い)

15緑の豊かさも守ろう   (自然観察会、保全活動、外来種駆除)

17パートナーシップで活動(市内エコクラブ同志・市民環境団体・富士市環境アドバイザー・富士市環境総務課・

富士市環境保全課・富士市みどりの課・富士市まちづくり課(まちセン)・企業など)はもちろんのこと

12つくる責任つかう責任 (海洋ゴミ問題・七草粥などマイお椀箸・)

13気象変動に具体的な対策を (樹木の吸収二酸化炭素量調べ・公園の樹木観察会で樹木の働き・グリンカーテン)

4質の高い教育をみんなに、

5ジェンダー平和を実践しよう(男女関係なく挑戦、女子でも昆虫好き・理系女子、男子の野草料理好き)

11住み続けられるまちづくり  (地元の自然に触れる活動を通し、自分の住んでいるまちを好きになる)

これらが該当すると考えています。

富士市内には「こどもエコクラブ」が沢山あるのですよね

はい。富士市には令和元年度、17クラブ670名の子どもたちと、サポーターさん154人が活動を行っています。私は原田地区で「原田湧水クラブ」として活動していますが地域の友達と活動しているクラブ・小学校で作られたクラブ・家族のクラブ・まちづくりセンター少年教育事業としてのクラブなど、様々なクラブがそれぞれの内容で元気に活動しています!富士市は全国的に見ても、環境学習、エコクラブの活動も活発な自治体の一つなんです。実は、先ほど全国フェスティバルのお話をしましたが、富士市のクラブはその常連でもあるんですよ。

どのように活動を進めてきたのでしょうか

富士市には一番最初に、浮島地区にエコクラブができました。旧環境庁のこどもエコクラブ事業のお誘いを見た当時公民館の職員さんの熱意によって、また、富士市の環境学習にご尽力いただいておられる山田高先生が相談にのってくださり、富士市におけるクラブ第1号の誕生となりました。地区に生息するメダカや学校のビオトープのことなど活動していたと聞いています。その後、山田先生は小学校の校長先生だったのですが、移動先々の学校区でエコクラブを創設してくださったことで、いくつかのエコクラブができました。だんだんと増えていき、まちづくりセンターや児童クラブ、ガールスカウト単位のクラブ、時にはサッカー少年団などクラブも登録していました。環境に関係あれば、エコクラブの仲間になれます。

活動はそれぞれ、地域の自然や人と親しむ活動(公園の観察会)、研究や保全活動(地域の湧水の川の生き物を調べ水質を知る調査(20)・ハコネサンショウウオの幼生の生育調査(23年)を、毎年やっているクラブもあります。浮島ヶ原自然公園の絶滅危惧種のサワトラノオの芽生え調査)、外来種駆除、ごみ拾い、企業見学、理科実験教室などいろいろです。

活動の講師としては、富士市環境アドバイザーや、富士自然観察の会にサポートいただいておりますしそのサポート体制を富士市のこどもエコクラブ事務局の環境総務課が仕切ってくださっています。

また、たくさんのクラブが活動できるのも、クラブの代表者さんやサポーターとして助けてくださる保護者さん、そして、ふじたかおかライオンズクラブさんや静岡ガスさん富士市解体業協会さんなどの企業の応援もあります。というように多くの方々とのパトナーシップに支えられています。

富士市内「エコクラブの交流会」もあるそうですね。

市の環境総務課さんが主となって、ここ何年か、毎年富士山大調査を行ってきました。富士市に住んでいても、富士山に登ったことのあるこどもさんが少ないので、なんとか富士山の自然にふれさせてあげたいと計画しました。頂上までは大変だけど宝永山に登らせてあげたいと第一回目は計画したんです。こどもだけでなく、保護者さんも初めての方が多く、大変だけどあの壮大な景色に感動されていました。子どもたちも頑張って、それから毎年楽しみにしている子どもたちも多くいます。

その他にも、旭化成さんのエコトープ観察会、そしてエコクラブの活動をまとめた新聞づくりも、場所や材料の支援を市でしてくださり、市のクラブが集まって新聞づくりの日も。その時に作った新聞を環境フェアなどに掲示し、自分たちの活動や富士市の自然環境のすばらしさを市民の皆さんに紹介しています。

子どもたちの反応や声にはどのようなものがありますか

身近な自然に触れる活動を通して、富士市の自然を好きになるお子さんが多いです。好きになって更に守りたいという思いが芽生え、調査活動や保全活動にも積極的に参加していて、頼もしい限りです。また、いくつかのクラブと一緒に活動することも少なくないので、学校区を超えた友達もできたり、高学年になると下の子たちの面倒を見たり、最近では子どもたちが運営側を手伝ってくれることも多く、助けてもらっています。「お手伝いできることはありますか?」とよく聞いてくれるので、甘えてどんどんやってもらっています。子どもの力ってすごいですよ。本当に助かります。そのことで、人に喜んでもらったり、ほめてもらい自信に繋がっていますと保護者さんからも言われたりします。こどもたちは、いつも人を喜ばせたいと思っていて健気だなと思います。

コロナ禍での活動はいかがでしたか

今年はなかなか活動ができませんでした。コロナが一休みした8月に富士自然観察の会主催の富士川で生き物探しを計画し、各エコクラブにも連絡しましたら、100名近くも集まってびっくりしました。講師も10名以上いましたし、密に気をつけながら川に入り、テナガエビやモクズガニ指の太さほどのウナギも見ることができ大盛り上がりで富士川ってすごいんだねとなりました。久しぶりの活動は気温も観察も激熱でしたよ。ハコネサンショウウオ調査やトンボ池のヤゴ救出作戦も人気で、コロナで遠くへ行けませんが、身近に素晴らしい自然があることを改めて知るチャンスとなりました。

今後「こどもエコクラブ」の活動予定はありますか

実はこの週末に、七草の観察会と羽子板遊びが計画されていたのですが、コロナの影響を考えて中止にしました。この後、野鳥の観察会など予定されていますが、コロナの状況を見ながら開催するのか考えていきます。何とか今年は活動が安全にできることを祈るばかりです。

「こどもエコクラブ」の会員募集はしていますか

3歳から高校生まで、クラブをまとめてくれる大人が一人がいればエコクラブを作ることができます。
家族や仲良しさんでクラブを作りたい人はもちろん、自分たち地区にクラブがなくても、富士市の環境総務課が代表となっているFCクラブがあります。富士市環境総務課エコクラブ担当者までお願いします。電話番号は55-2902です。

「こどもエコクラブ」の活動を通じ、どのような未来を作りたいとお考えですか

まず、身近な自然の魅力を知ってほしいです。こどもたちにはエコクラブの活動を通して、地域や人と関わり合い、富士市の自然・環境・人を好きになってもらえるようなお手伝いをしていきたいです。持続可能な社会に向けても、活動や普段の生活の中で自分たちなりに何ができるのか、こどもたちが考えられるようなヒントを渡せるように、各クラブの代表者さんや環境総務課さん、企業さん、皆で協力していきます。そして、難しいことではなく、ワクワクするようなことをたくさん行っていきたいです。

(インタビュー 2021年1月4日)

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