株式会社チダのSDGs 2021年8月16日OA
株式会社チダ 代表取締役 千田光さん
会社のプロフィールをお願いします。
コンクリートの補修や補強、防水工事や、手榴弾の爆破にも耐えるとされるポリウレア樹脂を吹き付ける防蝕工事、道路トンネル、橋、水力発電所、上下水道施設の補修や耐震補強工事を行っている創業2007年の会社です。社員数は現在11名で、9月1日にはさらに2名入社する予定です。
持続可能な未来づくりに貢献する事業内容についてお聞かせください
インフラ整備事業なので、きっちりとした仕事をすることで、住み続けられるまちづくりに貢献していると思っています。また、建設業者に関わる方々に声をかけSDGs静岡土木の会を作りました。SDGsの活動報告や共有をする場としています。
千田社長個人もボランティア活動に熱心に取り組んでいらっしゃるとか。
あるNGO団体のメンバーとして、カンボジアなどにワクチンを送ったり、エイズ問題の支援をしたり、カンボジアの日本語学校に協力したりしています。以前はユニセフを通じて寄付をする程度でしたが、NGO団体に誘っていただいたのをきっかけに、ゴミ問題などにも意識が向くようになりました
SDGsには17の目標がありますが、事業はどれにあたるとお考えでしょうか。
17すべてやるというのがポリシーです。
SDGs静岡土木の会についてお聞かせください。
今年、5月14日に発足会を行い30社43名のご参加をいただきました。富士市立くすの木学園のトイレットペーパーを工事現場の仮設トイレなどに使用する事を会のメンバーに提案したところ、共感してもらえました。
取り組みを始めようと思ったきっかけは何でしょうか
これまでは、儲かったので寄付しよう、寄付することが素晴らしいという認識しかなかったのですが、ある方から、ただお金を渡し続けるのはどうか、と言われたのです。彼等のことを想い、本当に社会貢献をしようと思うのであれば、彼等に仕事をくださいと、と教えられ心に響きました。
イベントに参加されるそうですね。
静岡県の交通基盤部が毎年行っている新技術交流イベント in 静岡という、新しい技術を展示するようなイベントが、今年は12月2日にグランシップで開催されます当社の部長の三浦が熱心に取り組んでいるのですが、工事現場で何をするとSDGsに繋がるのかを発表させて頂き、そこでRTP プロジェクトという、リサイクルトイレットペーパープロジェクトを紹介することにしています。
今後、どのような活動を行いたいとお考えでしょうか。
山の土木を考える会という分科会を展開して、新たな産業をつくっていけないかと考えています。ゆくゆくは海もやりたいと考えています。
また、SDGsと聞いたことはあっても、遠くの国のことのようでわかりにくいと思っている方に、具体的な取り組みを紹介して、実はあなたもSDGsに取り組んでいるのだよということを伝えたいと思っています。弊社ではSDGsの心得というものを作っているのですが、SDGsを意識するだけでSDGsの実践につながるのですよというメッセージを込めています。例えば家事などの無報酬労働に対して感謝するだけでも十分にジェンダー平等に取り組む事が出来るといった、身近なことを伝えています。
また、ESG金融の世界ではSDGsに取り組んでない事業所を事業としてみなさないと言い始めているのですが、翻って、SDGsに取る組む事業者を認める制度も作ってほしいと県や市に働きかけたいと考えています。
(インタビュー 2021年8月16日)